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政男兵記―私の前世は日本兵―

日本兵だった前世の記憶を掘り起こし、かつての人生を思い出していくブログ。

見えてきた政男さんの人生

 ゆったり横になり、目を閉じて、前世退行誘導動画を聞きながら瞑想をし、私は政男さんの記憶を掘り起こそうとしました。
 
 そして、見えてきたのは……。
 
 
 ◇ ◇ ◇
 
 
『階段を降りていくイメージを浮かべてください』
 
 動画の催眠言葉を聞きながら、私は階段を降るイメージを浮かべてみました。
 そして一番下にある扉を開き、光の中へ入っていった時、私は咄嗟に言いました。
 
『政男さんがどんな人生を送ったのか教えて』
 
 暫くすると、ふとリアルな映像が脳内に浮かんできたのです。
 
 それは、政男さんがまだ幼い時の記憶の断片でした。
 
 赤ワイン色の綺麗な着物姿の母に手を引かれて、外へ出掛ける幼い政男さん。
 政男さんの着ている服は、母と繋がっている手の袖を見る限り、白い浴衣です。
 また視点が母の腰より下なので、これは幼い頃だと認識しました。
 
 街並みは、木造建築の民家が建ち並ぶ閑散とした街。道路は平たく整えられた土で出来ています。道端に立つ電信柱は、脆い木で出来ています。
 
 歩いていると、民家の前にモンペを履き、袖無しの羽織りを着て、頭に白いタオルを巻いたおばさんと出逢いました。
 
 ――おばちゃん、行ってきます。
 
 可愛らしい声で幼い政男さんはそう言いい、おばさんに手を振りました。
 おばちゃんは、「政男ちゃん、いってらっしゃい」と笑顔でそう言い手を振り返しました。
 そのおばちゃんの名前は、残念ながら思い出せませんでした。
 政男さんの母の名前も。
 
 その記憶はそこで終わりました。
 とても短い記憶でしたが、非常にリアルでした。
 
 前世の私にも母がいて、近所付き合いがあったのですね。
 そういえば小学生の時、私は台所で家事をする実母の背中を見ながら、「ママは新しいお母さんだ」と思ったことがありました。
 とても不思議な感じでした。私のお母さんなのに、そうじゃないような、別の所に本当のお母さんがいるような……。
 あれはもしかすると、政男さんのお母さんを無意識に思い出していたからそう思えたのでしょうか。

 続いて浮かんだのは、自宅の縦置き鏡に映った軍服姿の政男さんご本人。
 鶯色のような濃い緑の軍服
、帽子、ハゲ頭、目は一重で肌はもっちりツルツル。整った感じの顔立ちです。
 この時、初めて政男さんのお顔をご拝見することができました。
 
 見た目てきに若い青年でした。思考は随分とカタブツなのに(笑) まだ二十代くらいなのかな。
 鏡の中で、政男さんは無表情で敬礼していました。
 出征前なのでしょうか……。
 
 さらに、兵営で食事をしている光景も浮かびました。
 横長に伸びた大きな食堂内のとても長いテーブルに、兵隊さんたちがずらっと並んでご飯を食べています。
 政男さんの主観で見えているのですが、彼の席はテーブルの一番隅っこ。目前には別の兵隊さんが座っています。
 テーブルの上にはトレーがありますが、どんなご飯かはわかりませんでした。
 
 その次に浮かんだのは、おじさんの兵隊さんの姿。
 茶色い帽子に白タオル?をぶらさげ、白い袖無しのシャツを着ていて、口回りにぐるりと黒い髭が生えています。顔は厳つく、いかにも軍人さんという感じです。顔は土か焦げまみれで、真っ黒でした。
 おじさん兵の背後には、木々の枝が見えます。
 
 彼はこちらを……いや、政男さんを見下ろすように見ています。
 突如、《上田上官殿》という言葉が脳内に浮かびました。同時に、懐かしさも。
 このおじさん兵はどうやら上田というらしい。ぱっと浮かんだ名前なので、本当かどうかはわかりませんが。
 この人は政男さんの上官さんなのかもしれません。
 
 最後に浮かんだのは、地面に座り込んで木製の鉄砲を膝に乗せ、それを見下ろしている光景。
 政男さんが陸兵だと知ったのはこの時です。
 そのイメージを鮮明に思い出そうとした時、切ないような、全てを悟ったような、重苦しい気持ちになりました。涙も少し出ました。
 出征の時の光景なのでしょうか?
 
 そして、目が覚めました。
 他人の意思が自分の中に入り込んだような、とても不思議な気持ちでした。
 二回目の瞑想以来、益々自分は政男さんの生まれ変わりなのだと思えるようになりました。
 
 そして起きたまま、私は心の中の政男さんに問いかけました。
 
 ねぇ、政男さんはどこへ出征したの?
 ラバウル
 ガダルカナル
 父島?
 満州
 
 すると、脳内に「支那」の二文字が浮かびました。
 
 支那
 
 支那って、中国? 
 
 そして、「シナ人」という言葉が浮かびました。
 
 シナ人……なぜかその言葉が、とても懐かしく感じられました。
 
 その時、政男さんの心の声がしました。
 
 ――シナ人、あいつらには色んな意味で世話になったな。
 
 色んな意味で世話になったって、どういうこと?
 
 因みに支那とかシナ人とか、差別用語ですよね?
 政男さんはもしかして、中国の人と戦ったのでしょうか。
 
 それに日本軍と中国って……随分デリケートなお話ではありませんか。
 日中韓が仲悪くなった原因の根本ではありませんか。
 
 まさか、政男さんはその根本に関わった人?
 若干、雲行きが怪しくなった感じがしました。



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