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政男兵記―私の前世は日本兵―

日本兵だった前世の記憶を掘り起こし、かつての人生を思い出していくブログ。

政男さん視点で見た北方領土問題

 政男さんの一般市民時代の記憶がなかなか見えないので、政男モードになった時のお話を書きます。
 
 
 ◇ ◇ ◇
 
 
 政男さんの記憶が掘り起こされる度、政男モードになる回数が増えてきました。
 突如彼の思考に切り替わり、あれこれぶつぶつと心の中でおしゃべりを始めることがしばしばあります。
 そして、彼の感情も私の心を支配するのでまるで憑依されているかのようです……。
 脳内で私と政男さんの思考が同時に動くので、精神が結構疲れます。
 たまに彼と自分の見境がつかなくなる時もあります。
 でも、政男モードになった時の物の考えはとても斬新で新鮮なので、案外楽しめます(笑)
 
 特に、政治問題を政男モードで見た時はかなり楽しいですね。
 今日は、北方領土問題について政男モードで考えていました。
 
 今朝、新聞の隅っこに『取り返そう、北方領土』という文字が書かれた広告を見た時、『平和ボケだな』と私は思いました。
 ん? よくこの広告を見るけど今まで『平和ボケだ』なんて思ったことなかったぞ。
 もしかして政男さんの思考かな?
 
 兵隊さんの思考で北方領土について考えるの、面白そうだな。やってみよう。
 と思い、私は込み上げてくる政男さんの思考を感じ取ってみました。
 
 政男さんは思考フィルターだけなので、昔の人である彼の考えに変わった途端北方領土問題についてわからなくなるということはありません。
 かくいう私も、あまり北方領土問題のことについてはわからんのですが。
 わかっているのは、ロシアが過去に北方領土に上陸、占領し、未だ不法占拠?していてなかなか返してくれないということだけです。……大学で習ったことがある知識です。にわかですみません。
 
 北方領土問題に対する政男さんのご意見は、やはり当時の人らしい殺伐としたものでした。
 
 ――宣戦布告ありだろうが奇襲だろうが不法占拠だろうが、戦争の基本は『奪う、殺す、支配する』だ。
 戦争に平和も倫理も可哀想という感情もくそもない。戦争では奪った者が勝ちで、奪われた者が負けなんだ。それ以外なにもない。
 ソ連が占領地を日本に返したくない気持ちはわからんでもない。
 
 戦中当時の人らしく、政男さんはロシアのことをソ連と呼んでいました。
 それにしても、随分反平和主義的で過激なものの考えですな(笑)
 右の人たちが政男さんの意見を聞いたら「売国奴!」って怒るかも。
 日本は負けた、か。ううむ、日本国民がそれを容認することは決してないでしょう。そんなこと言ったらますます火に油ですよ。
 
 政男さんは続けました。
 
 
 ――北方領土返せとほざいている平和ボケした日本の連中は、戦争をわかっちゃいない。戦争において、どんなに汚い手を使ってでも奪い殺し支配するのは普通であることをわかっちゃいない。だから一方的に返せ返せと被害者面をするんだよな?
 ソ連北方領土を占領された時、奪い返せなかった時点で日本の負けだ。土地を奪い占領したソ連の勝ちだ。だから敗者の日本は、大人しくソ連北方領土をくれてやればいい。
 それが戦争のルールというものだ。
 それが嫌なら、話し合いや交流など平和的解決はやめて、威嚇的な独立運動をするべきだ。
 それでも返してくれないなら、ソ連と同じことをしてやれ。北方領土に奇襲をしかけ、強制的に日本が占領してしまえばいいんだ。
 どうせ向こうは話し合いや交流をしても返してくれないんだろう? それを知っているんだったら今すぐぬるくて無意味な交渉をやめろ。

 
 政男さんの言いたいことは、わからんでもないですな。
 確かに日本はロシアと話し合い、交流などをする平和的解決方法で北方領土返却を求めていますが、ロシアは何年経っても返してはくれませんよね。
 でも、さすがに今の時代に武力行使をするのはまずいですよ。もし自衛隊北方領土に奇襲をしかけて占領なんかしたら、米国をはじめ多くの国から多大な非難と制裁を食らうはめになります。
 武力行使ができない世の中だからこそ、現代人は平和的解決を望むのです。でも、この平和的解決もなかなか難しいんですよね。
 
 武力が物を言う世界で生きた政男さんは、グダグダなヌルイ解決よりも戦いで白黒つけろ!派なんですね。
 確かに……グダグダ交渉するより、戦って勝ち負けを決めるほうが手っ取り早いし、勝者と敗者の役割がはっきりします。
 人間は快、楽、利益を優先したがる生き物なので、戦って白黒つけたい気持ちはわかります。だから人類社会は『手っ取り早い解決のために』戦争を何度も何度も繰り返してきたのでしょう。
 
 しかし今の世の中、戦争で白黒をつけるのも占領も悪とされています。
 政男さんの時代の解決法はもう通用しない世界になったのです。
 人類の考え方は終戦後七十年の間に、かなり変わったのです。今までよりもずーっと平和な思考になったのです。
 
 ……だから、北方領土問題がいつまでも解決しないのでしょう。
 かといって武力行使をして北方領土奪還をすると、日本が大変な目に遭います。
 皮肉なお話です。
 
 政男さんはシナのことについても言い出しました。
 
 
 ――シナの連中も日本に似ている。負けたくせに『謝れ』だの『賠償しろ』だの、被害者面もいいところだ。負けた者は大人しく口を閉ざせ。
 
 
 日中韓問題ですね。うーむ、お隣さんたちは『自分たちは戦争に負けた側』とは思ってもいないでしょうな(笑) 
 だから謝罪と賠償を要求するー! と言うのでしょう。確かに政男さんの視点で見れば、そこは北方領土返せという日本と似てなくもない気がします。
 でも、国が負けたからお前らは大人しく占領されていろ、っていうのは酷だと思いますよ。なんてことしてくれたんだ! と怒って叫びたくなりますよきっと。
 勝手に他人に自由を奪われて憤慨するのは当然です。日本もお隣さんたちもそうです。
 たとえ国が負けても占領されても、自由を愛する人間の心は死なないのですよ。
 だから人間は、政男さんのいう『国の勝ち負け』を認めたくないのですよね、きっと。
 
 以上、政男さんの過激な(笑)意見とそれに対する私の現代的?な意見でした。



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